
写真出典:「うちの郷土料理」(農林水産省)
山形県 / 郷土料理(山形県)
塩くじら汁(しおくじらじる)
「塩くじら汁」は、内陸の暑い夏を乗り切るための伝統のスタミナ料理。かつては保存もできて、山間の地域における動物性のタンパク源として重宝した塩くじらと夏野菜を一緒に煮て食べ、暑い夏に備えようと生まれた料理だといわれている。塩くじらとは、くじらの皮付きの脂身を塩漬けにしたもの。食材に使う野菜は地域で夏にとれる新じゃがいもやなす、さやいんげんなど、美味しい旬の野菜を使用する。 村山地域では「いるか汁」とも呼ばれている。村山地域の大江町では、夏休み中に町内の子ども会の集まりがあると、よく「いるか汁(塩くじら汁)」をつくったという。お母さんたちがそれぞれの家でつくった野菜や家にある食材を持ち寄り、大鍋で煮て振る舞った。材料は、塩くじらと新じゃがは必ず入る。またほかにも、夏になり背丈が大きくなっても皮を剥けば柔らかく食べることができる山菜の青みず(青みず菜)と夏の暑い時期に畑に生えて大きくなった多年草のなつ菜(ふだんそう)も必ず入れるという。最上地域では、「塩くじら汁」に入れる山菜の「みず」を味がよく浸み込むようにと手でもぎちぎって使うことから、「もんぎりみず汁(もぎりみず汁)」と呼ばれる。
材料
※分量は元のレシピから自動計算した目安です。「少々」「適量」など数値のないものは変わりません。
作り方 全8工程
塩くじらは表面の塩を水で洗い大きめの短冊切りにして、ぬるま湯でさっとゆがく(熱湯だと身がかたくなる)。
じゃがいもは皮を剥いて適当な大きさの乱切りにし、水につけてアクを抜く。
人参も皮を剥いて乱切りにする。
なすも皮を剥いて、適当な大きさに切って水につけてアクを抜く。
玉ねぎは1cm幅のくし形に切り、長ねぎは斜め切りにする。さやいんげんは筋をとり、3cm長さに切る。
鍋にじゃがいもと人参、水を入れて火にかけ、ひと煮立ちしたら1の塩くじらとなす、玉ねぎ、さやいんげんを加えて、アクを取りながら、野菜が柔らかくなるまで煮る。
塩くじらから出る塩味を見ながら味噌で味をととのえる。
長ねぎを加えて、ひと煮立ちしたらできあがり。





